●どうしてPB商品を作るのか?
自動販売機のオペレーターがPB(プライベートブランド)商品を作る事があります。そのほとんどは「原価を下げたい」という目的です。NB(ナショナルブランド)商品よりも仕入原価を安くするために開発するわけです。
もちろん、商品の質を多少犠牲にしてでも原価を下げて販売しなければならない場面はあります。しかし、それは例外であって、第一に考えなければならないのは、商品をご購入頂いたお客様が、その対価と同等以上の満足を感じて頂くことです。
●NB商品よりも価値があるPB商品を作る!
弊社が初めてPBブランドを製造したのは、1998年6月でした。93年に十六茶や爽健美茶というブレンド茶が発売されヒットを続けている「ブレンド茶全盛期」でした。
そんな時代に、伊藤園特販部の方とお会いしました。私自身はあまり緑茶を飲む方では無いのですが、伊藤園さんのお茶へのこだわりと商品づくりの姿勢に共感できましたので、「NB商品よりも価値があるPB商品を作る!」という心意気でPB製造に取り組みました。
通称「和光茶」と呼ばれた第一号の340缶キャッチコピーは「香りが良くスッキリとした飲み口 目標は上品な日本酒のようなお茶でした」です。原材料にも製法にもこだわったおかげで「お茶の味がするよ」という感想を多くのお客様に、特にご年配のお客様に頂いた事は大変嬉しかったです。
●カフェオレYUM YUM誕生
その後、NB商品のカフェオレはほとんどが「品揃え商品」の位置付けだったところに着目して“和光のカフェオレYum Yum(ヤムヤム)”を開発しました。当時としては画期的な「牛乳25%」を配合しました。
ところが、結果として大きな売上を計上させて頂いたのですが、翌年以降、各社がカフェオレのリニューアルを行い、カフェオレのブームのような現象が起こりましたので、きっぱりとヤムヤムは製造中止しました。それは、私共のPBの考え方として、NB商品以上に価値がある商品を作るという事が基本ですから、コーヒー戦争の中、各社が素晴らしい商品を提供してくれれば、メーカーでない私共が商品を作る必要はないと考えているからです。
●パーシー登場!
でもやはり、基本的に「モノづくり」が好きなのか、カフェオレをやめると、あらたな商品づくりがしたくなり、二代目和光茶を作りました。この時から商品パッケージにパーシーが登場しました。二代目和光茶は初代和光茶の精神を受け継ぎながらも、「毎日飲んでも飽きない」というコンセプトで、よりクリアな飲み口のお茶を作りました。
そして、それとは正反対の緑茶を作る事になるのは、それから数年後でした。苦みと渋みを追求した緑茶「日本茶」の登場です。世間で「濃い茶」が流行っていたという事もありますが、それ以上に、初代和光茶開発の際に感動した「ご年配のお客様」の喜びの声を再び聴きたくて、渋みと苦みを好む緑茶づくりをしました。「お茶の三煎」と人生を掛け合わせて「子供には飲んで欲しくない」というメッセージと共に発売しました。まあ、どこまでこのメッセージを読んでくれているかわかりませんから、自己満足なんですが。
●新ブランド“越後和光庵”
そして、この日本茶と同時発売したのが「越後和光庵 お茶」です。
お客様から和光茶の味をリキャップできる小型ペットボトルで発売して欲しいというご要望を多数頂いたので、それにお応えするつもりで開発しました。また、これまではPB商品として考えていましたので、ブランドという意識が無かったのですが、長年継続してPB商品を開発してきていますし、テレビCMの影響もあり、ローカルでの知名度がございますので、周囲の方からブランディングした方が良いというアドバイスを頂き、「越後和光庵」というブランドを立ち上げました。
私共和光ベンディングは新潟の会社です。県外にもお客様はいらっしゃいますが、すべての新潟県内のお客様に、事業を通じて感謝・感激・感動をお届けしたいという気持ちでいますので「越後」という言葉を掲げ、また、社訓をベースに人徳経営を行う企業として、モノづくりでも人づくりでも「和光」の意味合いを忘れないために、「越後和光庵」と命名しました。
『NISACO』deepsea water 300
日本メイクアップ協会会長 故シュウ ウエムラ 氏
人間の美しさは、naturalとartとの融合がもたらしますが、基本となるのは水です。肌の潤いをもたらすには、日常でのミネラル豊富な水の補給が不可欠です。内からの潤いは自ずと肌のつやを醸し出します。artとしてのmakeupは、naturalな潤いとつやとによってはじめて、その無限の「美」を創造できるものです。
nisacoは、肌の求める潤いとつやとを内からもたらすnaturalなミネラルを豊富に含んだ自然からの贈り物です。いつまでも「潤い力」を培い、サポートするnisacoは、「美しさ」をmakeupする大切な日々の素材と言えます。
佐渡海洋深層水『Natural Beauty』
“女性の輝くライフスタイルを応援するビューティースペシャリスト集団”と呼ばれる「Jewel BLACK」(ジュエルブラック)、新潟県内を中心に清涼飲料水を販売する「和光ベンディング」、佐渡の海洋深層水を活用した事業を展開する「NISACO」が、ミネラルウオーターを共同開発した。
「Natural Beauty」=「自然体で美しいライフスタイルを送りましょう」をキャッチコピーに、現代女性に向けた心と体に心地よい水習慣を提案すべく、ボトルデザインからこだわった。集中したいときや睡眠促進に効果的といわれるブルー、幸福感を感じ、優しい気持ちになれるようなピンクの2色展開で、好みに合わせて選べる。「美しい髪や爪を作るために必要な亜鉛、美肌と美白に有効的なビタミンCの配合を研究し、毎日飲んでも飽きないような軟水に仕上げました」と、「Jewel BLACK」代表・はのせりささんが語る通り、水の品質・硬度にも気配りが光る。
体調管理に重要な水分補給。毎日続けるからこそ、いつもそばに置いておきたいパッケージ、飲みやすい水質を選びたい。そう思う現代女性は、このミネラルウオーターを試してみてはどうだろうか。
『山里紅』
この植物には、フラボノールのクエルセチンが含まれ、血管拡張作用があり、心筋梗塞、脳血栓の予防に効果がある。また、この果実は、助消化剤として、健胃、整腸、消化不良に用いられる他、殺菌作用、アルコール代謝促進作用があるとされ、漢方では、高血圧、高脂血症、狭心症、二日酔いの予防と治療、食中毒、殺菌性下痢、腸炎、・・・・・。
中国民間では、この果実をジュースやゼリーにしたりして、特に婦女子が、好んで飲んでいる。胎児の発育助長、便秘の予防、成人病予防、食中毒予防、コレステロール低下にもちいられる。
注)現在は販売しておりません
パーシーとは何だろう?
正直言うと、自分でもよくわからない。
もともとは、TVコマーシャルのキャラクターとして生まれたわけだが、その誕生は実にいい加減であった。新しくCMを作りかえる打ち合わせをしていた時、と言っても、ただ酒を飲みながら、あの曲がイイとか、あそこでロケしようとか、まったく取り留めも無い話の中で、たまたま「黒人がお茶持って踊ったら面白くねぇ?」という意見が出て、何となく勢いで撮影までやってしまった感じである。
その後も、いくつものCMを作ってきたが、その中で徐々にパーシーが形作られてきた。初代パーシーのCMには、三人の外人キャラが出ている。アフロはパーシーだけで、残りの二人はアフロでは無い。パーシーの他、チャーリーとピエールである。このネーミング自体、何の考えも意味もなく適当に設定された。彼らは、一人は私の同級生であり、もう一人は当時の若手の社員であった。当日の朝、いきなり黒人にさせられ踊らされた彼らのビックリした顔が忘れられない。
二代目のパーシーの際には、既に「何なんだ、あのCMは!」「どんな意味があるの?」という声をたくさん頂いた後だったので、これは何か意味ありげな作品にしなければダメかなあとも思いながら、一方で、でも意味を考えたらつまらないという私の本音もあった。
結局、この時も、私の後輩と同級生に「テレビに出してやるから集合!」と声をかけ、三人の黒人アフロが誕生したのである。新潟の企業として、ローカル感をたっぷり出したかったし、バカバカしい作品だけど真剣に作ろうという思いは強かった。
パーシーのCMの基本はオールロケ。二代目パーシー編は、新潟市の各地でロケをしたので、それも友人達の仕事の関係上、日曜日の撮影だったので大変だった。あんな姿で街中でダンスをするのだから、それも、いきなり車で乗りつけて、パァーッとダンスして撮影、そして逃げるように次のロケ現場へと向かっていたので、たまたま見た人は何が何だかわからなかっただろう。それでも、「もしかして和光ベンディング?」と声をかけられると、少し嬉しかった。
この作品の影響は大きくて、地方の「おもしろCM」みたいな位置づけになっていたようだし、確か、某有名高校の部活動の求人冊子に「みのもんたと和光ベンディングのCMが嫌いな人を募集!」というキャッチコピーが掲載され、嬉しさのあまりお茶を10ケースお送りした記憶がある。
二代目パーシー編の登場人物は、てふと鉄男だ。実は、撮影前の設定では、「デーブ」と「ピカリ」であった。いくら仮称でも、太っているからデーブ、ハゲているからピカリという安直なネーミングはどうかと思うが、最終的に本人達に決めさせたら、「てふ」と「鉄男」となった。蝶のように舞うと言っていたが、ただ単に濁点をとっただけだからデーブと変わらんし、鉄男に至ってはただの思いつきだとすぐわかる。
三代目のパーシー編になると、とにかく、「俺もCMに出して!」「私も出たい!」という声が、友人知人、社員、お客様、取引先、初対面のコンパニオンさん達からもあがり、それならという事で、サブキャラの設定をして、その名前を募集するというキャンペーンを企画した。
出演したサブキャラ三人は、営業部の社員。本当にたくさんの方々が名前を考えてくれて嬉しかった。最終的には、織田面長(おだおもなが)、パッション小池、ダークカリフラワーの三人の名前が決定したのだが、選定基準は曖昧で、要するに気に入るかどうかだ。織田面長が、当然、顔が長いから、パッション小池は、メガネにミニアフロがラーメン大好き小池さんに似ているから、ダークカリフラワーは何となく響きがイイから、そんな感じで決まったわけだ。その他、ピロリ菌、ハニカムニダ、エロアゴ男爵、影がうすいんじゃー等優秀作品が多数あった。
皆さんにご協力頂き誕生したサブキャラ三人ではあったが、まだまだ見習いだから、アフロは小さなアフロで、メインキャラ三人のスーパーアフロと比べると「おばちゃんパーマ」という感じだし、「つけ鼻」の装着も認められず、また顔も黒人ではないので、まあ言ってみれば、スーツを着た天然パーマのサラリーマンという印象だ。そんな彼らは、オンエアーでは「ウォーリーを探せ」以上に探すのが困難だけど、それを探す楽しみもある。
三代目パーシー編は、我々三人が勝手に「新潟親善大使」というタスキをかけて新潟市八区の名所で踊るという内容だ。いつか、篠田新潟市長から親善大使のオファーが来る事を期待しているだが、なかなか来ない。まあ、そう簡単に来ないだろうと思って「新潟市親善大使」ではなく「新潟親善大使」にしたのは、新潟県からのオファーも受けるつもりだからなんだが、誰も知らない・・・
ところで何の話だっけ?
ああ、パーシーとは何かだった。
最近は、CMだけではなく、雑誌やSNSでもパーシーで出ている。
まあ、素顔で出るのが恥ずかしいからという個人的な理由もあるのだが、それだけでなく、パーシーというキャラクター自体が和光ベンディングという会社のイメージになっていって欲しいという思いもある。
和光のCMの評価は様々あるが、自分で嬉しく思うのは、プロの方々から良い評価を頂いている事である。何が何だかわからないけど、作品としてしっかりと作り込んである点をわかってもらっているからであり、CM本来の価値とは無関係である。あのCMで会社の業績が向上するわけでは無いが、自由な感じ、粋な感じ、楽しい感じ、そんな印象を持って頂けるだけで嬉しい。
いつまでもバカやってるなあと思って欲しい。
うちの社員もいつまでもバカをやる社員であって欲しい。
人間は年齢を重ねた時老いるのではない。
理想をなくした時老いるのである。
- 『青春』サミュエル・ウルマン -