経営とは実行

経営とは実行である。ミッションや計画は企業経営にとっては必要不可欠な要素ではあるが、それらは実行されなければ意味を成さない。計画は誰でも立てられる。しかし、実行する事はその何倍も困難な仕事である。中間目標を一つずつ達成する積み重ねである。責任感を持ち続け、報連相提とチェック&チェックを徹底し、未達の場合は素早く手を打たなければならない。毎日、毎日、それの繰り返しである。この困難な仕事を続け、成功をおさめるには、企業に3つの要因が必要である。

1明確な戦略

実行面でライバル社に打ち勝つには、従業員全員に明瞭で明確な指示がなされていなければならない。しかし、その指示だけでは十分ではない。それは、世の中が常に変化し、その変化のスピードが加速しているからである。そうなると原則に基づいた、より直感的な行動が必要となる。そのためには、情熱を持った従業員に、明確な戦略と、明瞭な価値判断基準を与え、会社の全ての行動でその価値観を高める事が重要である。和光においては、「社訓十カ条」と「経営方針書」である。

2卓越したシステム

好業績を達成している企業は、優れたシステムを構築し競合他社の追随を許さない仕組みを創り上げている。小売業であれば店舗管理、在庫管理、価格設定等、製造業であればコスト管理と品質管理、製品のライフサイクル管理等である。偉大な企業はシステムだけでは構築できないが、システムの優位性は重要である。和光においては、「自販機のローコストオペレーション」及び「自販機ドクターによる個客別マーケティング」である。

3活性化した企業文化

明確な戦略を提示し、卓越したシステムを構築しても、最終的に実行するのは人間であり、人間の集団である組織である。競争に打ち勝ち、速く、巧みに、ミッションを実現するには、従業員の情熱をライバル社以上に引き出さなければならない。活性化した企業文化を持った会社では、幹部は自立した本物の指導者であり、従業員は自信と情熱を持って行動し、商品やサービスは高品質である。
和光においては、「和光の企業文化の5大原則」である。